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発売から1年 YKKAPのウチリモって実際どうなの?窓のプロが本気でレビューします!

2026年06月22日(月)

YKKAPの内窓「ウチリモ」

YKKAPが昨年の7月に販売開始したウチリモ。
従来の内窓が取付に必要な見込み寸法が7cmだったところを最小で4.7cmでも取付可能になった画期的な商品です。

今年の4月まではプラマードUと並行して販売していましたが5月からウチリモに一本化されプラマードUは廃番となりました。

今回はその「ウチリモ」を徹底レビュー!
従来品のプラマードUとの変更点や、ライバル商品であるLIXILのインプラスとの比較などを通してウチリモをご紹介していきたいと思います!

内開き窓やFIX窓もあるのですが、今回は引違い窓に限定してお伝えしていきます。

従来品「プラマードU」との違い

従来品のプラマードUから様々な面でパワーアップしたウチリモ。
カタログを見ただけではイメージしにくい部分や、実際に施工して感じたことなどをプラマードUと比較しながらお伝えしていきます。

取付に必要な見込み寸法4.7cm

なんと言っても最大の特徴がこの最小で4.7cmの見込み寸法で取付可能な薄さです。

従来品のプラマードUは取付に7cm必要だったのが2.3cmマイナスの4.7cmになりました。

この「薄い」事のメリットがとても大きいんです。

その最大のメリットがふかし枠が不要になるということ。

内窓を取り付けたい。でも見込み寸法が足りない・・・。
という時に使用するのが「ふかし枠」という商品で窓枠を室内側に少し飛び出させます。

取付けてしまえば古い窓枠も隠れて綺麗になりますし、カーテンなどつけば違和感はほとんどないのですがイメージとしてやはり家の中に飛び出してくるのが嫌な方も多いのと、ふかし枠分の商品代や施工費が高くなってしまうので結果として金額がかなり上がってしまう事も。

しかしウチリモならふかし枠が必要になる確率がグッと下がります。

メーカーの公表では現在建っているお家の75%の窓にふかし枠が不要で取付可能との事です。

見た目もスッキリ、価格も抑えられるのがウチリモのすごいところなんです!

商品の性能向上

商品が薄くなったって事は断熱性や防音性など性能は落ちちゃうんじゃないかと心配になるところですよね。

そこももちろんパワーアップしています!

分かりやすいので先進的窓リノベという補助金のランクで説明しますと、従来品のプラマードUでは「Low-Eの複層ガラス+中空層にアルゴンガスを封入」したものでSランク相当の性能でした。

それがウチリモでは「Low-Eの複層ガラス」を選択するだけでSランクに相当する性能になります。

つまりそれだけ商品の基本的な性能が向上している事を意味しています。

また、アルゴンガス封入というオプションが不要になるという事は金額面でもメリットがありますね。

新色のラインナップ

今まで無かったグレイジュとブラックが追加されました。

ブラックが無かったのって少し意外ですよね。

筆者の個人的なおすすめはグレイジュで、これはかなりオシャレです。

シンプルなインテリアのお部屋に特にマッチすると思います。

完全な上位互換だけどちょっと待った!

これだけ聞くと良い事しか無いように思えますがまだ発売して1年の商品です。

特に気をつけたい部分やラインナップに不安があるところもいくつかご紹介しておきます。

注意したい4.7cmの罠!枠は5.8cm!?

取付可能な最小見込みは4.7cmです。これは本当で嘘ではないのですが実は枠自体は5.8cmあります。

どういうこと?と思いますよね。

つまり1.1cmは窓枠から飛び出して取りつけても良いよ!ってことです。

もしお家の窓枠の幅が5cmだったとしたらふかし枠はいらないけど窓枠からは8mm飛び出して取付することになるわけですね。

これをしっかり把握していないと「こんな見た目になると思っていなかった!」と後から泣くことに。

なかなか頭の中でイメージするのは難しいとも思います。

本気で検討される場合は色や質感などの確認も兼ねてショールームなどに足を運ばれることをオススメします!

採寸・施工がシビアになった

これって商品を買うお客様からすると私たちには関係ないじゃんと思うかもしれませんが全くそんなことはありません!詳しく説明していきましょう!

枠が薄くなったというのは1番最初にお伝えしたと思います。それによって枠の剛性が低下しています。

それ自体は正しい寸法で製作した商品を正しく取付すれば何の問題もありません。

しかし採寸を少し間違えたり、躯体の歪みを把握せずに取り付けようとすると枠が波打ったり歪んでしまう事も。

その他にも仕様が変わった分採寸時に注意しなくてはならないポイントも多く、採寸・施工の難易度が上がっています。

という事は専門的な知識が無い業者が採寸や施工をすると不具合が起きるリスクが高まったともとれます。

お客様の方が業者を選定する事の重要度が増すという事ですね。

マンション用のふかし枠がラインナップから消えた

ふかし枠は出幅が大きくなると下に補強材を入れる必要性が出てきます。

その補強材のカラーバリエーションが白しかないんです・・・。

内窓やふかし枠自体を白で選んでいただ良ければ違和感は無いのですがナチュラル系の色や濃い色を選択していただいた場合茶色の枠に白い補強材というコントラストになってしまいます。

それでもほとんどの場合お部屋の壁紙は白というお家が多いのでそこまで大きな違和感はありません。

ですがそうでない場合は窓周りの配色がかなり奇抜になってしまう可能性も・・・。

そんな悩みを解消してくれていたのがマンション用の補強一体ふかし枠という商品。

これなら補強材とふかし枠が一体になっているので見た目もスッキリですし色も同色だったんですがこれがプラマードUと共にカタログから消えてしまったんですね・・・。

今後ラインナップに再び追加される可能性も十分にあるのですが現状では大きくふかす必要がある場合は白い補強材を使用することになる事をご理解ください。

ライバル商品LIXILのインプラスと比較!どっちがいいの?

いよいよ最後はLIXILのインプラスと比較していきましょう。

最新技術のウチリモと長年の信頼と実績のインプラス。

1.断熱性能

これはほぼ同等です。

インプラスは昔からアルゴンガス無しでSグレード相当の性能を有していました。

2.ガラスラインナップ

これはYKKAPのウチリモに軍配が上がります。

「断熱もしたいけど防音も」というお客様に対して異厚構成ガラスをオススメできる点や、格子入りガラスのデザインの豊富さなどとにかく選びしろが多いのでご希望にそった商品をご提案できます。

3.意匠性

これは好みの問題などにもなってきますし、お互い良いところがあるので引き分けといったところでしょうか。

樹脂の質感はウチリモはなめらか、インプラスはスベスベって感じです。(筆者個人の感想です)

カラーバリエーションはウチリモの方が多いです。黒はウチリモにしかありません。

ですがインプラスにもfor Renovationという上位グレードが存在しています。

こちら少し価格は高くなりますが洗練されたデザインと質感でめちゃくちゃかっこいいです!

ふかし枠が必要無い可能性が高いウチリモはスッキリ取付できます。

逆に大きくふかす必要がある場合補強一体ふかし枠があるインプラスの方が統一感が出ます。

4.価格

皆さんが1番気になるところですよね!

基本的に商品単体であればLIXILのインプラスの方が安いです!

で・す・が!

見込みが薄い事によってインプラスだとふかし枠が必要だけどウチリモなら不要となるとウチリモの方が価格が安くなる場合もあります。

結論としては1軒1軒現場によってどちらが安いか違ってくるという事です。

まとめ

プラマードUからの変更点やインプラスとの違いをご紹介させていただきました。

大きな違いや私が個人的に気になる部分をピックしているので細かい部分の違いはまだまだ沢山ありますがウチリモとインプラスではどちらの方が優れているかというのは比較できません。

大切なのはお客様のお家にどちらがより合うのかを選ぶということです。

今回は引違い窓に限定して書かせていただきましたが次回以降は開き窓やFIX窓についてもレビューしていきます!