二重窓(内窓)は後悔する?その理由や失敗しないためのポイントを解説
断熱性の向上や防音効果など、多くのメリットをもたらす二重窓(内窓)ですが、選び方や設置方法によっては、思わぬ後悔を招くかもしれません。今回は、二重窓設置の後悔ポイントと満足ポイント、そして失敗しないためのポイントを詳しく解説します。リフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
二重窓(内窓)にして後悔する理由

まず、実際に二重窓を設置した方々の後悔ポイントを紹介します。
製品の選び方を失敗した
二重窓製品は多くのメーカーからさまざまな種類が販売されており、断熱性や防音性が製品によって大きく異なります。「どれも同じだろうと安さを重視して選んだら、思ったほどの断熱効果が得られなかった」と後悔する失敗例が多くみられます。
また、「二重窓」と「ペアガラス」を混同してしまうケースもあります。ペアガラスは2層のガラスで構成された窓ガラスで、単板ガラスと比べると断熱性は高く、リフォーム費用も比較的安価です。しかし、二重窓と比較すると断熱効果はあまり発揮できず、遮音性に関しては単板ガラスとほぼ変わりません。
一部にしか設置しなかった
1か所だけに二重窓を設置して「他の窓にも取り付けるべきだった」と後悔するケースもあります。断熱性や防音性は部屋全体の気密性を上げることで得られるため、窓が複数あるリビングなどでは、すべての窓を断熱対策しないと十分な効果を発揮できません。
後日、再発注して設置することは可能ですが、その場合は費用が割高になってしまいます。リフォーム工事はまとめて行ったほうが人件費を抑えられるため、計画的に進めることが大切です。
費用が想定以上にかかった
「複数の窓をまとめてリフォームしたら、想定していたよりも高額だった」との声もあります。二重窓の設置費用は1か所あたり3万円〜15万円、大きな窓や高グレードの場合は30万円程度かかることもあります。リフォーム業者から見積もりを取る際には、予算をしっかり伝えて相談することが重要です。
掃除や開閉が面倒になった
窓が二重になることで、掃除の手間が増え、窓の開け閉めが少し面倒になってしまいます。特に二重窓にペアガラスを採用した場合は「窓が重い」と感じることもあるようです。ベランダに出入りする掃き出し窓の場合は、洗濯の度に負担に感じてしまうかもしれません。
窓のサッシの掃除については、こちらの記事もご覧ください。
「窓サッシの掃除方法は?原因やカビを落とす方法も紹介」
物を置ける場所が減ってしまった
窓枠に小物やインテリアを置いていた場合、そのスペースが二重窓用の枠に占められてしまうため、別の場所へ移動しなければなりません。窓枠に小物を置いてディスプレイしていた場合は、インテリアに影響が出てしまうこともあるので注意が必要です。
部屋が狭くなったように感じた
二重窓の設置には2〜7cm程度のスペースが必要になり、部屋が狭くなります。設置箇所や製品によって差はありますが、特に掃き出し窓は7cm程度出っ張るため、狭いお部屋の場合は圧迫感が増す可能性があります。部屋を広く見せるためには、二重窓の枠のカラーを周囲の壁と同系色のものを選ぶと良いでしょう。
二重窓(内窓)にして満足する理由

ここでは、実際に二重窓を設置して良かったと感じるポイントについて紹介します。どのような点が日常生活を快適にしてくれるのか、具体的にみていきましょう。
暑さや寒さが改善した
二重窓を設置することで窓からの熱の出入りを大幅に抑制できるため、冷暖房の効果が大きく向上します。二重に窓を取り付けた場合、断熱性能が3〜4倍程度高まります。
冬場は暖房の熱が逃げにくくなり、夏場は外からの熱が室内に入りにくくなるため、一年を通して快適な室温を保ちやすくなります。結果として冷暖房の効率が上がり、光熱費の節約にもつながります。
防音効果を感じた
二重窓によって窓の気密性が高まることで、すきま風が減少し、外からの音も伝わりにくくなります。隣家からの生活音や虫の声、電車の音、風の音などが軽減され「安眠できるようになった」と喜ぶ声も少なくありません。
結露が軽減した
結露は室内の水蒸気が窓のガラス面やフレームで冷やされて発生する水滴です。窓を二重に設置することで温度の低下が緩やかになるため、露点(結露が発生する温度)まで下がりにくくなります。その結果、窓の結露が大幅に減少し、カビの発生も抑えられるのです。
見栄えが良くなった
二重窓を設置することで見栄えが良くなったとの声も多く聞かれます。既存窓のフレームが黒などの暗色の場合、二重窓のフレーム色を明るめのものにするだけで部屋が明るく感じられます。特に古いアルミフレームの窓の場合は、二重窓を設置するだけで窓辺がキレイに生まれ変わるため、お部屋の印象もかなり変わるでしょう。
防犯対策になり安心感が高まった
空き巣や泥棒の侵入経路で最も多いのが「窓」です。二重窓化によって、窓を2枚割らなければならない手間と時間がかかるため、侵入者からは敬遠されがちになります。安心して外出でき、夜も侵入者を心配することなく眠れるようになります。
二重窓(内窓)にして後悔しないためのポイント

二重窓のリフォームを検討されている方へ、失敗しないためのポイントを紹介します。事前に知っておくことで、後悔のない快適な住まいづくりができるはずです。
製品選びや設置箇所を妥協しない
リフォーム費用を抑えるために「1か所だけに設置する」「低価格の製品を選ぶ」のは避けましょう。二重窓を設置する目的を果たすためには、防音・断熱性に優れた製品を、適切な場所に設置することが重要です。
お住まいの環境によって必要な性能は異なりますが、効果を最大限に得るためには、窓が複数ある部屋ではすべての窓に設置することをおすすめします。
補助金を活用して費用を抑える
「高断熱の二重窓や窓ガラス」の設置は、各自治体の補助金対象となることがほとんどです。補助制度に詳しいリフォーム業者もいるので、「補助対象になるか」を一緒に確認してもらうと良いでしょう。予算を抑えながら高性能な製品を選ぶことができれば、長期的にも満足度の高いリフォームになります。
二重窓の補助金については、こちらで詳しく解説しています。
「内窓(二重窓)のリフォームに使える補助金3選!注意点も解説」
デメリットを理解して施工する
「掃除・開閉の手間が増える」「室内がほんの少し狭くなる」ことは、二重窓を設置すると避けられません。多少のストレスが増える点を理解・妥協した上でリフォームすることが大切です。
メリットとデメリットを天秤にかけて、ご自身の生活スタイルに合うかどうかで判断しましょう。
専門業者に依頼する
二重窓は自分で設置することも可能ですが、専門業者に依頼するほうが安心です。DIYでは費用は安く済みますが、隙間が生じて本来の性能を発揮できないなどのデメリットがあります。
信頼できる業者に施工してもらえば、満足度の高いものになります。施工経験が豊富で、補助金申請のサポートもしてくれる業者を選ぶと安心です。
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まとめ
二重窓設置は、後悔するポイントがないかを確認することが重要です。後悔例としては、安価な製品選びによる性能不足や一部だけの設置による効果の減少、想定外の高額費用、掃除や開閉の手間増加などがあげられます。二重窓の断熱性向上による室温の安定、防音効果、結露軽減、防犯対策などの機能面のメリットを得るためにデメリットを許容できるか、よく検討しましょう。
失敗しないためには、専門業者に相談するのが安心です。製品選びや断熱効率、補助金などについて詳しい専門業者に依頼して二重窓を設置しましょう。
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